未来をつくる建設業

建設業はやりがいがある分野。
働きやすい環境を目指しています

長崎県建設業協会 会長 谷村隆三さん

長崎県建設業協会 会長 谷村隆三さん

 「新幹線開通など、県内で大型工事が今後も行われる予定です。建設業は自分が携わった仕事が実際に形になり地図に残る、大きな価値がある仕事。職種は多種多様で性別年齢は関係ありません。地元企業で働く良さもあります。これからは若い人にもっと建設業界に挑戦してほしいと思っています」。
 そのためにも業界全体での努力が必要だと谷村会長は語ります。「いかに安全で快適に作業ができるかを考え、業界全体で環境改善に努めています。昔は何でも人力でしたが、今は機械を動かすオペレーターが必要。職種は力仕事だけではないので、女性も増えてきました。そこでトイレや更衣室の設置をはじめ、賃金の底上げや産休制度を設けるよう推進。女性が働きやすい職場ということは、誰もが働きやすい職場だといえます」。
 安全で安心して働ける環境作りを現在進行形で目指している建設業界、これからも注目です。

2014.8

九州新幹線(西九州ルート)
第1本明トンネルの今

ほぼ完成している本野高架橋。手前は本明川。

ほぼ完成している本野高架橋。手前は本明川。

トンネルを掘る機械ロードヘッダ。先端部分が回転して岩盤を削ります。

トンネルを掘る機械ロードヘッダ。先端部分が回転して岩盤を削ります。

 諫早市内で工事の進み具合が目に見える現場です。2015年11月に完成予定。トンネルに接続する本野高架橋の工事はほぼ90%は完了しており、今回はトンネル工事の現場に潜入しました。第1本明トンネルは全長788m。現在、約300mまで掘り進んでいるそうです。

 先端に硬い鉄がついたロードヘッダと呼ばれる機械を使い山を掘ります。1mずつ岩盤を削って、土砂を取り除き、コンクリートで固めるという作業を繰り返します。1回でドンと穴をあけると、山が崩れてしまう恐れがあるため、1日で4mしか進まないそうです。現場には、土砂を運ぶベルトコンベアや、きれいな空気を送る集塵機など大きな機械がたくさんありました。

2014.10

島原道路(一般県道諫早外環状線)
の今

諫早インターそばでは、工事中のものや完成した橋脚を見ることができます。

諫早インターそばでは、工事中のものや完成した橋脚を見ることができます。

埋め戻しの作業中。この橋脚の中は無数の鉄筋で補強されています。

埋め戻しの作業中。この橋脚の中は無数の鉄筋で補強されています。

 諫早市貝津町の諫早インターから南島原市深江町まで計画されている「島原道路」。約50kmの自動車専用道路を造っている現場です。島原半島と県央地域の交流促進と、環状道路として諫早市中心部の混雑緩和の2つの目的があり、平成30年の完成予定です。

 諫早インター付近では橋の工事中。橋脚を造るため地面を5m~6m堀り込み、鉄筋を組み立て、型枠に流し込んだコンクリートが固まった後、土で埋め戻す作業を繰り返して地下の基礎を造っていました。コンクリートを補強するための鉄筋は職人の手によって組み上げられています。図面通りに組み立てられているか、その都度測量しながら作業するので、完成形と図面との差はわずか数ミリ! 大きな構造物ですが、手作業やチェックなど「人の力」が合わさって造られていることが分かります。

2014.11

育てる漁業の今をサポート
増殖場整備工事[西彼地区]

4m×4mのコンクリート製ブロック。ブロック上の海藻が魚やウニなどに食べられないよう囲いが付いています。海藻の生長時期に合わせて海中に設置します。

4m×4mのコンクリート製ブロック。ブロック上の海藻が魚やウニなどに食べられないよう囲いが付いています。海藻の生長時期に合わせて海中に設置します。

長崎市南部にある田ノ子海岸に設置したブロック上の海藻の様子。海中に設置して7カ月後の様子です

長崎市南部にある田ノ子海岸に設置したブロック上の海藻の様子。海中に設置して7カ月後の様子です。

 沿岸部の海藻類が生育する浅瀬は、マダイやヒラメ、イサキなど魚の産卵や、稚魚が育つ場となっています。県では水産資源の増大を目指して「増殖場」整備工事を各地で実施しています。全国的にも工事件数が多いのは水産県だからこそと言えます。
 「増殖場整備」のうち、水深10mほどの海中では、コンクリートに海藻の種糸を取り付けた専用ブロックを沈め、海藻の育成に取り組んでいます。このブロックは自然石を敷いた上に設置しており、ブロック上で育った海藻からの胞子が放出され、周辺の自然石にも海藻が育つという仕組みです。海藻が生長し増えると、魚類の産卵場や稚魚の餌場になります。
 設置後も観察が必要で、時間と労力を費やします。ブロックは起重機船と呼ばれる専用の船で運んで設置。普段は見ることができない海中ですが、土木の力は海や魚を守る活動にも生かされています。